MTG Arenaというゲームを昨年末あたりに触って以来、のめり込んでいる。
つい6~7年前までMOフリークであった自分も海外のMOバイヤーに売って資産を引き上げる際には30万円分くらいペイパルにキャッシュバックしたのでつぎ込んだ額は恐らくそれ以上にはなるだろう。

とはいえMOというは2010年代にあっては少しアプリケーションが重い、もっさりしすぎているというのは問題と言えた。
これは新しいネット規格に合わせてクライアントの切り替えを行った時に克服されると誰もが思っていたのだが、結局そうはならなかったし現在においても尚引き続き残っている問題でもある。

勿論MOというのは紙のマジックをネット上で再現するという当初の構想は余すことなく実現できているのだろうけれど、いつでも・どこでも・誰とでもというようなことは既に他のオンラインゲームも高いレベルで実現してきており、またデジタルカードゲームとしてHSやその他のクローンゲームたちと比較して原資が掛かりすぎるというのもまた費用対効果の不満をファンプレーヤーに募らせるであったことも疑いようはない。
競技プレーヤーであればそうした不満も飲み込んでプレーしていくしかないのだが、ファンプレーヤーにとって娯楽のうちに数えられるDCGは数多あり敢えて、MOに残り続けるだけの魅力があったかと言われれば少なくとも日本市場にとっては乏しいものであったに違いない。プレイヤー人口も中年層がメインとなっていく中で家庭を持つ者も出ており、プレイヤーが離れていくというのもある種の必然であったようにも思う。

そうした時節を受け、捲土重来を期して開発・実装されたのがMTG Arenaというプラットフォームであり、既存のMTGのゲームメカニズムをそのままに大幅な省力化、高速化を実現したDCGとして現在オープンβを試行している。

現在、MTG Arenaはイクサランブロック~ラブニカの献身までのカードプールで(フェロキドンという禁止カードはあるものの)スタンダードをメインに紙のマジックと同様に遊ぶことができる。今後は、過去のブロックのいくつかは実装されるともアナウンスされている。
また、すでにこのゲームは日本語化もされており不自然な部分、使いづらい部分もあるものの、これまでMTGというゲームをプレイしたことがない初心者にとっても入り口でつまづくということは無くなっているのがWizards社の日本市場への前向きな姿勢の表れともいえる。
また競技シーンにおいてもMTG ArenaというプラットフォームからBO1形式からなるマッチを採用し今後も継続してMTG Arenaを採用していく方針を掲げている。

また大手ブロードキャストサイト、Twitch上でMPLと呼ばれるMTGの競技プロ上位32名からなるリーグのプレーヤーたちがMTGAのプレイ動画を継続的に配信することが決められており、Wizards社がMTGAを流行らせたいと思って本腰を入れていることが分かる。


マジックといってもテーブルトップからMOへ、そしてMTGAへとそれぞれの世代に、それぞれの形態で進化を止めずMTGというゲームが続いていくことに確信が持てたのは一ファンとして嬉しい限りでもある。

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