夏の甲子園

2018年8月22日 日常
熱意だの情熱だのが足りないと辛気臭いことを言っていた私としても今年の夏の甲子園はちょこちょこと中継を覗いていた。

白河越えのチャンスは2012年の光星学院(青森)以来の6年ぶりであったらしいが残念ながら金足農は大阪桐蔭に大敗を喫した。
2004年、翌年5年にも駒大苫小牧が優勝旗を手にしているので白河越え自体はなったじゃんと個人的に思わなくもないが、陸路がどうのこうのと訳のわからんことを言う人が世間にはいるらしい。

とはいえ、なんとなく大阪に所縁のない人たちはこぞって金足農(秋田)を応援していたんじゃないかというような異様な空気、プレッシャーの中であれだけのパフォーマンスを発揮した大阪桐蔭の選手らには称賛しかないのも事実である。

甲子園の優勝投手はなかなか大成しないと言われることもあるが、必ずしも正しいとはいえない。
しかし、一面では正しい。昨今の高校野球においても大会を通して一人で投げる大エース型のチームでは勝ち切るのが難しくなってきているのもまた事実である。
複数の投手で継投するチームは大エース型のチームよりも大会終盤における疲労の蓄積を抑えることができる。決勝ともなればその差は如実に現れるため、アドバンテージは計り知れないのだ。ただやはり優勝投手といえどプロに行くと軟投型は簡単に打ち崩される場面が多く、よほどキレのある変化球を持つか、一人で落差を作り出せる豪速球持ちでなければ先発登板を任されるほど活躍することは少ないという面を見ればこうした言説が生まれたのも納得できる次第である。
一方、大エース型のチームの優勝例としては田中将大や松坂大輔など、ほんの僅かなビッグネームのみがなし得る偉業とも言える。
今回、吉田投手がそれをなしえれば、それは球史に名を残すことが約束されるに等しい一握りの英雄になれただけに、それに期待し、金足農を応援した人々の思いの丈も充分に推し量ることができようものである。

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