回転ずしの話。

2018年8月17日 日常
回転ずしというのはなかなか面白い業界で大手チェーンといわれているのは親会社など根っこで他の外食産業と繋がっている。
4大チェーンといえば「かっぱ寿司」「はま寿司」「くら寿司」「スシロー」だろうが、親会社はそれぞれ「コロワイド」「ゼンショーホールディングス」「くらコーポレーション」「神明」となっていて、くら寿司のみが独立独歩で展開しているといえる。(2018/8/20現在)


コロワイドはグループ会社に焼肉チェーン店の牛角を要するレインズコーポレーションを持ち、ゼンショーはかの悪名高きワンオペを行ったすき屋を擁するほか、COCO’sやなか卯なども系列企業となっているのだが、2007年頃にはスシローを買収していた過去がある。神明はかつて、かっぱ寿司を買収したのだが、業界五位の「元気寿司」との統合に失敗しコロワイドに売却し、昨年2017年にはスシローと元気寿司の資本業務提携を行うと発表している。

スシローは特に企業売買においては身売りした回数がかなり多いため神明がいつまで保持するかは興味を持って見ている状況だ。

余談だが、それぞれの系列について私感を述べる。

まずスシローだが、数年前に外資が経営していた頃の近所のスシローで出された品は寿司とも呼べないマズさだったため私は怒って店を出たことがある。以来、スシローにはいっていないので親会社が変わったことで何か現場にもいい影響が出ていればいいのだがとは思う。ネタがファミリー層向けなのかどうかは知らないがやけにサーモンばかり流れているのでお寿司を食いに来た感じがしない。回転ずしという別種のアイデンティティを確立しようとしているのかもしれない。

はま寿司は江戸前の考え方なのかネタの仕込みがしてある分、一貫が小さい感じがしてどうも満足感には欠けるし、損失を減らす企業努力なのか足の早い光物なんかは注文しなければほとんど流れてこないイメージでこれは都市部の店舗などでは違うのであろうが私としては席に着いた時になんとなく箸が進まないのがこの系列である。不幸中の幸いか、寿司自体はマズくはないので現状一番マシといったところか。

かっぱ寿司は昔はそこそこ美味しかったのだが、業界全体が過当競争になるにつれ、ネタの質を大幅に落としたため今では大して美味しくないし、足が向かなくなった系列である。

そして、くら寿司だが、なんと私はまだ行ったことがないので分からない。
たまたま近所にないのか、そもそも店舗数が他のチェーンに比べて少ないのかとにかくお店に足を運んでみないことには批評もできないのだが、ネットに出回る写真にはシャリ野菜だとかインスタ映え寿司だとか変にキャッチーな食欲をそそらない寿司ばかりなのでまだ当分足を運ぶことはないかも知れない。

過当競争の末に品質を落とし客離れを推進する業界というのはまぁ、みるだに人間の愚かさをみるようで楽しい業界ともいえる。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索