未だかつてそのような派閥があったか知らないが私はモノラル過激派というわけではい。ただ時折そのような気持ちになることがある。厳密に言えばステレオという形式がなくなって欲しいということではなくミキシングがヘタクソな音源をモノラルで聞きたいという意味である。

音楽ファイルのことはあまり詳しくないのだが、大雑把な理解としてステレオ形式のファイルは音源が別々に録音されていて個別のトラックを作って一つのファイルにまとめているようだ。
そしてこの音源データは電気信号として処理されて、左側用・右側用としてヘッドフォンなりスピーカーなりに受け渡されている。
モノラルは録音データからして一つであるという。だから再生機器にも同じデータを左右に受け渡している。
厳密にはまたいろいろとややこしい分類ができるようだが素人の私が分かり易く話をまとめようとするとこの辺りが限界。

さて、で、ステレオ・モノラルの分類は元データの分類と視聴環境の分類とが存在していて、何を指してステレオ・モノラルとするかはまたややこしい話となる。

元データがモノラルで視聴環境がステレオという事も普通にありうる。
逆に元データがステレオで再生機器がモノラルというケースもある。
現在の技術レベルでこれらの関係が問題を起こすようなことはほとんどないのだが、音源データの形式によっては左右の音源をモノラル的に扱うにはソフト・ハード両面にとっていささか無視できない問題が起こるらしい。

だからステレオ音源は極力ステレオで再生されることが期待されているし、最大公約数的にモノラル音もステレオで聞けというのがオーディオ界の潮流でもある。

ただ、これは音楽トラックを製作する人がきちんとした聞けるレベルの音源を作るという期待も当然成り立っているはずである。ところが往々にしてこの期待は裏切られる。

音源を合成していくことをミキシングという。このミキシングという作業で音のバランス・音色・定位(どこから聞こえてくるように感じるか)を決めていくのだがこれを行った環境が一般的なものとかけ離れていたり、オペレーターが未熟であったりすると聞く人にとっては本当に聞くに堪えない音源が出来上がる。

ネットの海を漂っているとBASS音のバランスがおかしいとかで左右の音圧が違うモノラルで聞きたいような、正直に言えば聞くに堪えない音源と出会うことがある。

こういうときにステレオをつぶしてモノラルで聞けるようにデバイスドライバなりハードなりがすぐ切り替えられるようになっていればと思うことがあるのだが、どうも世界はそのようにできていないらしく、ついで今私が使っているヘッドホンの接続もUSB端子なのでオーディオ端子でモノラル化する細工もできない。

同様の悩みを抱える人などいないのだろうか、不思議に思うばかりの日々である。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索